北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第2節 北本の水生動物

3 魚類

②北本市に移入した魚類
外国産の淡水魚で、わが国に渡来し、北本市の荒川・赤堀川・蓮沼などで繁殖している魚種は、表9に挙げた八種類である。そのうちコイ科が五種で、約六二.五パーセントを占める。埼玉県に生息する渡来魚は一六種であり、北本市に生息する渡来魚は埼玉県に生息する渡来魚の五〇パーセントとなる。また、渡来魚を北本市に生息する魚と比べてみると二五パーセントを占め、渡来魚が多いことを示している。
表9 外国から導入されて北本に移植された魚類
導入年月種 類 導入先の国 荒川水系の放流地・生息地 
1877 ソウギョ アジア大陸東部 1944~1945年(昭和19〜20年)に利根川へ移植したものが増殖した。荒川本流の北本でも個体群が生息する。   
1878 ハクレン アジア大陸東部 1943年(昭和18年)に利根川に移植したものが増殖した。荒川本流の熊谷市より下流に放流され生息する。 
1878 コクレン アジア大陸東部 1965年(昭和40年)頃から荒川本流に放流されていて、その個体群が中・下流域に生息する。 
1956 アオウオ アジア大陸東部 1956年(昭和31年)に利根川で繁殖していた。荒川水系では中・下流域に生息するが、少ない。  
1878 タイリクバラタナゴアジア大陸東部
台 湾 
ソウギョの種苗に混じって導入され、1945年(昭和20年)頃、利根川で繁殖、荒川や用水路、池に棲む。  
1920 カムルチー 中国東北部
シベリア
朝鮮半島 
荒川本流の中・下流域および市内の用水路、池、沼に生息する。 
1966 ペペレー南アメリカ 神奈川県淡水魚増殖試験場で導入、荒川では玉淀湖(1974年)秋ヶ瀬堰上部の県民の釣り場(1984年)に放流されている。  
1925 オオクチバス 北アメリカ 赤里鉄馬氏が導入し、芦の湖で増殖した。荒川水系では中・下流域の河川敷の池沼に生息する。 

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