北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第2節 北本の水生動物

7 軟体動物

北本市には、軟体の背上に右巻または左巻の石灰質の殻をもつ腹足類のオオタニシ・ヒメモノアラガイと、軟体の左右に石灰質の殻をもつ斧足類のカラスガイ・ドブガイが生息している。
オオタニシは蓮沼に多く、昭和三十年代頃まで食用としていた。繁殖期には毒性があるので、食用にするのは五月頃がよい。
ヒメモノアラガイは汚れた溝や田にも生息できる。赤堀川や家庭雜排水が流入する溝に多く見られる。
サカマキガイはヨーロッパ原産で、熱帯魚の水槽の掃除用として移入された。日本の河川にも順応し、かなりきたない水にも耐えられる。赤堀川、江川などの河川に生息している。
ドブガイ・カラスガイは河川、池沼の砂泥中に多く見られたが、近年水質環境の悪化により激減している。北本市では荒川河川敷の蓮沼に生息している。

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