北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第1節 北本の陸生動物

1 哺乳類

主要な哺乳類の解説
市内のほぼ全域で見られるのはアブラコウモリ(一名イエコウモリ)とアズマモグラ(俗称モグラ)である。
高崎線以西の高尾や石戸宿などに多いのはホンシュウジネズミとホンドアカネズミ。荒川河川敷にはホンドハタネズミ、ホンシュウカヤネズミが生息する。
住宅地で見られるのはハツカネズミ、ニホンドブネズミおよびニホンクマネズミである。
ホンドタヌキは環境庁の第二回自然環境保全基礎調査(一九七八)で北本付近は絶滅地とされたが、最近でも足跡の発見や本体の目撃の報告が相次ぐ。高尾のダンペイ坂では一九八八年四月十五日に大畑和正氏が成獣を目撃した。高尾の阿弥陀堂では一九八八年に三匹、一九八九年には六匹の親子タヌキが目撃され、大畑旭氏は同所の排水溝の土管を巣にしていることを確認した。下石戸下の北本団地の北側では一九八八年十月十四日に小堀文彦氏が目撃しており、隣接地の桶川市川田谷の城山公園付近は現在も生息地とされている。
ホンドキツネも前出の基礎調査(一九七八)では絶滅地とされているが、北本市石戸宿では一九八三年一月より一九八四年二月にかけて成獣、足跡、巣穴が発見され、一九八八年秋にも高尾氷川社付近の谷地部で目撃されている。隣接する桶川市上日出谷では一九七四年十二月三日に成獣が捕獲されている。

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