北本市史 資料編 自然

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第7章 北本の動物

第1節 北本の陸生動物

2 鳥類

主要な鳥類の解説
フクロウ科、ハヤブサ科、ワシタカ科の鳥類は、食物連鎖の高次消費者の地位にあり、捕食できる各種の小動物が多い良好な自然環境が存在しないと、生息は不可能となる。これらのうち確実に北本市内で繁殖しているのは、ツミとアオバズクの二種である。サシバは北袋、宮岡、石戸宿などの斜面林で繁殖していたが、一九八八年以後は確認できなくなった。
越冬個体が毎年のように観察されているのは、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウで、他の種は一時的な通過鳥と思われる。
埼玉県内では繁殖地が限定されている鳥で、北本市内で繁殖が確認されているのは、ヒクイナ、バン、タマシギ、カワセミ、サンコウチョウである。これらの鳥は一九八五年前後までは、 荒川河川敷やそこに近接する谷地や斜面林において、巣やひなが少数ではあるが発見された。その付近の乱開発が進めば姿を消す可能性がある。
国指定の天然記念物で越谷市周辺に多いシラコバトは、最近は埼玉県東部のほぼ全域および隣接県に分布を拡大したが、北本市では五月に観察された。

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