北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第1節 荒川沿岸の遺跡

北袋Ⅱ遺跡 (大字荒井字北袋・大字高尾字中井)

図6 北袋Ⅱ遺跡出土遺物拓影図

遺跡は、深く開析された逆従の谷の開口部近くで、東側の台地上に位置している。この逆従の谷は、遺跡の北側で東から西へ開析する谷に合流している。標高は三〇メートル、西側の谷は二〇・五メートル、比高差は九・五メートルである。遺跡の広がりは南北三三〇メー卜ル、東西一〇〇メートルである。
採集遺物は縄文土器、古墳時代の土師器(はじき)等であり、採集量はわずかである。図6の2はやや太目の沈線と細い沈線とを施文している。淡黄褐色を呈している。縄文時代後期前半の土器。1は土師器(はじき)の坏片。灰褐色を呈している。口縁が内側でわずかに膨らんでいる。古墳時代後期の土師器である。


図7 北袋Ⅱ遺跡位置図

写真5 北袋Ⅱ遺跡現状

写真6 北袋Ⅱ遺跡より西側の谷地を望む

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