北本市史 資料編 原始

全般 >> 北本市史 >> 資料編 >> 原始

第2章 遺跡の概要

第1節 荒川沿岸の遺跡

城中Ⅲ遺跡 (大字高尾字城中・大字荒井字中岡)
遺跡は西側と東側が浸食され、南に向って突出した舌状台地上に位置し、支谷をはさんで城中Ⅱ遺跡に対面している。
この谷は、樹枝状に分れた小支谷の谷頭で、西南方向にのび荒川の谷に開口部を持つ。標高は三一メートルで、東側の沖積低地との比高差は六メートルである。台地上は、ほぼ平坦となっている。現状は畑であり、遺物の散布範囲は一〇〇メートルにわたっている。
採集遺物は、縄文時代早期の茅山上層式、中期の加曽利(かそり)Ⅱ式、後期の堀之内Ⅰ・Ⅱ式土器などが出土しており、縄文時代の集落跡が埋存している可能性も考えられる。

図85 城中Ⅲ遺跡位置図

<< 前のページに戻る