北本市史 資料編 原始

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第2章 遺跡の概要

第2節 江川流域の遺跡

榎戸館跡 (大字下石戸下字久保)
この遺跡は江川の低地に張り出した台地端にあり、昭和四十五年踏査中、山林中にコの字形の堀跡と一本の土塁(どるい)跡を発見し、確認されたものである。館遺構等の説明は「第三巻下古代・中世資料編」城館跡の稿に譲るが、この遺跡は縄文時代の集落跡も複合している。
採集された遺物は、早期の茅山式土器の破片や、後期の安行Ⅱ式土器の破片などである。
この場所は、江川の低地から枝分かれするデーノタメの支谷の出入口にあり、低地との比高も緩慢で、せいぜい一~二メートルである。

図173 榎戸館跡出土遺物拓影図

図174 榎戸館跡位置図

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