北本市史 資料編 近世

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第1章 領主と村

第2節 村の動き

4 貸借

55 年月日不詳 不作につき領主より米二俵拝借証文
  (本宿 岡野正家文書一八二)
     差上申御請書の事
御知行所武州足立郡本宿村年番名主彦四郎奉申上候、当田方の儀兼て御届ケ奉申上候通、八月中大嵐ニて不(ママ)列の冷気ニて実入不宜違作仕候ニ付、内見帳外惣体江壱分五石の御引途奉願上候処  御上様ニても御入費多分御時金ニ付、御聞済難被極候得共、一同難渋深ク御憐察被成下、来卯御収納迄拝借米弐俵被 仰付被 下置難有仕合奉存候、然ル上ハ帰村の上早々田持の者共へ割渡可仕ニ付、 依之御請書奉差上候、依て如件
解説 これは名主から領主にあてた請書である。これによると、ことしの稲の作況は大風と冷害による不作のために米二俵を拝借したというものである。

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