北本市史 資料編 近世

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第2章 村の生活

第6節 家の記録

1 付合い

167 文久二年(一八六二)四月 高尾河岸問屋此右衛門新船祝受納帳
  (高尾 田島和生家文書五)

資料167 高尾河岸問屋此右衛門新船受納帳

(高尾 田島和生家文書)

(表紙)
「  文久二年
  新 船 御 祝 帳
         受納
   四月晦日         」
     目出度初メ
一、金弐朱寺家亀   吉
一、金百疋紙扇子向原佐五右衛門
一、鰹節壱本かうのす清水伊三郎
一、魚壱把瀧や次兵衛
一、紙扇子伊勢や与平次
一、かうのす穀屋茂太郎
一、紙十丈江戸や弥兵衛
一、なまり節弐本仙場平八
一、金弐朱紙扇子大門善 之 丞
一、金弐朱紙扇子常   蔵
一、弐百文紙扇子本村源 三 郎
一、弐百文舟ノ源   蔵
一、弐百文紙扇子兼   松
一、弐百文松井安 五 郎
一、弐百文 下鶴   吉
一、弐百文 下留 五 郎
一、金老朱下手弥   八
一、弐百文紙扇子八まん脇綱 五 郎
一、かうのす福嶋屋弥四郎
一、酒小半樽横田新右衛門
一、酒小半樽郷地村山屋庄之助
一、金壱朱紙せんす八幡脇初 五 郎 
一、弐百文新田舟ノ友吉
一、弐百文新田口(汚損)屋利助
一、金壱朱同 佐   七
一、金百疋紙扇子下ノ虎五郎 栄作
一、弐百文弥 だ 堂
一、三百文野足り弥   八
一、弐百文後ノ小 文 次
一、金壱朱丸山八 五 郎
一、弐百文紙扇子寺家八 五 郎
一、金壱朱紙せんすからす木儀右衛門
一、金弐朱新田弥 五 郎
一、金壱朱野足り隠   居
一、志ら賀 同隠 居ばゝ
一、弐百文大野村国 五 郎
一、小半樽壱本かうのす日野や武右衛門
一、金壱朱川岸瀧 次 郎 
一、金壱朱紙扇子向川岸国 太 郎
一、弐百文紙扇子トギヤ国 五 郎
一、弐百文川岸由 三 郎
一、弐百文紙扇子寺家玉 蔵 院
一、金壱朱紙せんす丸山万   蔵
一、酒一升平   蔵
一、金百疋紙せんす善右衛門
一、 木挽久 米 吉
一、金百疋紙扇子野足り弥 兵 衛
一、弐百文紙せんす荒井熊 二 郎
一、金弐朱紙せんす金附面伴   七
一、金二朱せんす新田弥   七
一、金壱朱紙せんす丸山勇   助 
一、金壱朱紙せんす荒井春   吉 
一、弐百文紙せんす須ノ子勘 之 丞
一、弐百文紙せんすやたり清   吉
一、弐百文紙せんす 同由   松
一、弐百文紙扇子丸山文   蔵
一、金壱朱紙せんす屋   す
一、弐百文川岸要   蔵 
一、弐百文紙せんす鉄砲宿辰 五 郎
一、金百疋紙せんす茶碗宿勝 五 郎
一、弐百文  南乙   吉
一、弐百文半在家房 二 郎
一、金壱朱種足村与惣兵衛
一、弐百文かしや鉄 五 郎
一、金弐朱寺家久 米 吉
一、弐百文 同栄   蔵
一、金弐朱向川岸晒屋清蔵
一、弐百文紙扇子 後源   吉
一、弐百文紙扇子川岸勘   助
一、弐百文川岸源   六
一、金百疋下常光村近江屋善兵衛
一、金壱朱紙扇子下谷村
上谷村
勇   八
吉右衛門
一、弍百文紙扇子北原村友 次 郎
一、酒小半樽壱本宮内村□や安 兵 衛
  〆
   金弐両三分一朱卜六貫七百文
一、金弐朱あら井近江や喜三郎
一、弐百文須野子新田三 之 丞
一、紙麻子馬室村忠   蔵
一、麻弐百文いだや久右衛門
一、かつうふし弐本中じま多 三 郎
一、弐百文烏木粂次郎 鉄五郎
宇之助 留五郎
一、弐百文紙扇子上中長 三 郎
一、金壱朱かうのす近江や小兵衛
一、金壱分笠原村藤 兵 衛
    御祝儀
一、金壱両角 次 郎
一、同百疋帯代右 同 人
一、同弐百疋熊 次 郎
一、同五拾疋浜   吉
一、同五拾疋栄右衛門
一、同五拾疋弁   蔵
一、同壱朱喜 十 郎
一、同壱朱宇   八
一、同壱朱末 五 郎
一、同一朱木挽久 米 吉
一、同弐朱鶴   吉

資料167 新船受納帳の裏表紙

(高尾 田島和生家文書)

(裏表紙)

  高尾川岸
   問 屋 此 右 衛 門
                  」
解説 本資料は、高尾河岸の問屋此右衛門が新船を造ったので、近隣の人々が祝儀の金品を贈った。それを書留めた帳簿である。贈物としては、お金に紙や紙扇子を添えたり、酒樽が届けられた。また、贈物主は、現在の市域が多いが、市域外でも鴻巣宿、笠原村、馬室村などの村名がみえ、交際の範囲が知れる。

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