第3章 街道と河岸

第1節 街道

3　桶川宿助郷

182　天明二年（一七八二）八月　中山道桶川宿助郷帳写
　　(下石戸上　吉田眞士家文書一一九）
(表紙）
「
　　中山道桶川町助郷帳の写
　　　　　　　　　　　　　　」
桶川町

一高壱万千四百三拾三石	大助四拾か村
武州足立郡
高五百四拾七石	上 村
高百七拾六石	久保村
高弐百三拾八石	南 村
高三百七拾七石	羽貫村
高五百七拾弐石	小針内宿村
高弐百拾六石	井戸木村
高五拾五石	春日谷津村
高四百六拾八石	小針領家村
高五百三拾四石	小針新宿村
高弐百三石	門前村
高七拾三石	上平塚村
高弐百七拾八石	菅谷村
高六拾七石	須ケ谷村
高百五拾七石	倉田村
高百五拾五石	中平塚村
高三百三拾弐石	大針村
高六百廿四石	原市村
高弐百弐拾石	坂田村
高弐百八拾五石	下加納村
高三百六拾五石	上加納村
高弐百三拾弐石	下中丸村
高弐百五拾石	上中丸村
高五拾弐石	山中村
高五拾八石	元宿村
高百四拾八石	町谷村
高六拾壱石	篠津村
高八拾四石	五町台村
高百八拾石	領家村
高百四拾石	中分村
高百三拾石	藤波村
高弐百八拾壱石	日出谷村
高九百三拾四石	下川田谷村
高三百九拾四石	上川田谷村
高六百七拾壱石	下石戸村
高百六拾九石	石戸宿
高百廿弐石	舎人村
同国埼玉郡
高九百七拾四石	栢間村
高三百弐拾壱石	高虫村
高百四拾七石	井沼村
高百四拾三石	上平野村

右の通桶川町江助郷申付候間、相触次第人馬無滞村々より可出之、向後此帳は桶川宿江差置、助郷の村々ニてハ致写置、自今以後急度可相守、若費の人馬相触候歟助郷□於不参は曲事可申付者也
享保九辰年九月　　辻六郎左衛門御印
　　　　　　　　　杉　弥太郎御印
　　　　　　　　　萩　源左衛門御印
　　　　　　　　　筧　幡(播)磨守御印
　　　　　　　　　北　安房守御印
　　　　　　　　　　　桶川町
　　　　　　　　　　　　　問屋
　　　　　　　　　　　　　年寄
　　　　　　　　　　　右助郷の村々
　　　　　　　　　　　　　名主
　　　　　　　　　　　　　百姓
(下略)
解説　この資料は、享保九年(一七二四)の桶川宿大助郷村々四〇か村の助郷高を天明二年(一七八二)八月に書き写したものである。
これによれば、桶川町の助郷高は、一万一四三三石であり、そのうち本市域は六か村(下中丸村・上中丸村・山中村・元宿村・下石戸村・石戸村)となっている。その割合は、全体の八パーセント弱である。
なお、この大助郷の村々は享保十年(一七二五)定助郷に組み込まれている。