北本市史 資料編 近世

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第3章 街道と河岸

第1節 街道

1 街並・立場

176 文化三年(一八〇六) 中山道間延絵図
  (東京国立博物館所蔵)

資料176 中山道分間延絵図

(東京国立博物館)

解説 この絵図は、寛政十二年(一八〇〇)から文化三年(一八〇六)にかけて、幕府道申奉行の命のもと実地調査し作成された絵図である。中山道各宿場の町並はもとより、問屋場・本陣・脇本陣・高糺場・宿境にいたるまで克明に描かれている。
本市域では、下石戸下村・下中丸村・本宿村・東間村・深井村の五か村がかかり、そのうち、わずかな距離に二か所の立場(本宿村及び東間村)が見えている。このうち、本宿村の立場は現在でもその屋号(タテバ)の家を残し、東間村の立場附近は三軒茶屋地名を残している。
しかし、両者とも文書等を伝えておらず、その性格については不明であるが、伝承では、東間村の立場は、騎西方面と高尾・東松山・川越方面とを結ぶ性格をもった立場であったと言う。いずれにしろ、近接した地域に二か所もの立場が見えていることは大きな特徴である。

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