北本市史 資料編 近代
第1章 政治・行政
第3節 大正期の村政
3 国勢調査
65 大正九年(一九二〇)十月 第一回国勢綢査数え歌(荒井 岡野とく家文書八九)
大正九年十月一日午前零時執行
第一回国勢調査(コクセイテウサ)数へ歌 石戸尋常高等小学校
一つとや―人々役場と気をそろへ
(目的) 国勢調査につくすべし。
二つとや―二つ三つ四つ五つ六つ
(調査の項目) 七つ八つの項目(コウモク)ぞ。
三つとや―み国に大事(ダイジ)のこの調(シラベ)
(村人の責任) 粗末(ソマツ)に出来ては村の恥(ハヂ)
四つとや―よいと思ふて油断(ユダン)すな
(申告書の正確)いく度も/\ 読返(カヘ)せ。
五つとや―いよ/\ 調の刻限(コクゲン)は
(調査時) 十月一日夜の〇時。
六つとや―むやみに他行(ヨソユキ)せぬがよい
(他行止) 三十日(ミソカ)の晚から朝までは。
七つとや―何をおいても世帯主(ショタイヌシ)
(書込順位) 妻(ツマ)親子供弟下男(オトゲナン)。
八つとや―八つは氏(ウヂ)名に世帯・地位(チイ)
(八項目) 夫婦(フウフ)の有(あ)る無し(なし)男(ダン)女別(ベツ)
九つとや―国籍調(コクセキシラベ)と出生地(シュッショウチ)
(八項目) 生れた年月職業(ネンゲツショクゲウ)ぞ。
十とや―十年(トセ)に一度のこの調
(継続大事業) 外国(ヨソグニ)人にほめられよ。