北本市史 資料編 近代

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第2章 産業・経済

第2節 近代産業の発展

5 石戸トマト

148 昭和五年(一九三〇)五月 石戸トマト製品が国産愛用展で大好評
  (『東京日日新聞』昭五・五・二三)
本社主催で廿二日から八日間東京日本橋白木屋で開かれてゐる国産愛用家庭生活展覧会に、本県から農林省副業課の買上形式によってトマトピックル、トマトケチャップ、トマトクリーム一ポンド瓶各五個を出品したが、これは石戸トマトクリ—ム販売組合の生産品で品質極めて良好、外国品ハインズに比してまさるとも劣らない程なので今度農林省より推薦されたものである。
 同組合は関係町村北足立郡石戸村・桶川町外五カ村、組合員四百十名、作付反別十五町歩で年生産は二万五千円である。県農務課副業係ではこれを機会として同トマト製品の市場進出を計るべく、近くビラを配付し食料品店に陳列するなどして大々的宣伝をなす考であるが、市場価格はトマトピックルー瓶廿五銭、トマトケチャップ四十五銭、トマトクリーム四十銭である

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