第3章 北本の教育

第2節 近代教育の発展

3　産業教育の拡充

199　大正五年（一九一六）二月　小学校校地校舎等の使用に関する通牒
　　（旧石戸村文書）
◯発信者　石戸村長吉田時三郎
◯宛名　　石戸尋常高等小学校長上野多三郎
小学校々地校舎等ノ使用ニ関シテ、大正二年七月三十一日付訓令第八号ノ次第モ有之示来十分御注意相成居候事卜被存候モ、近来各種品評会共進会等ノ開催次第ニ増加スルニ伴ヒ、自然小学校ヲ使用スル場合多ク、開催中ハ勿論其前後ニ於テ教授時数ヲ短縮シ或ハ教授日数ヲ減シ甚シキハ約三週間授業ヲ欠キタルモノアルヤニ聞ク、如此ハ教育上ニ及ホス影響不尠モノ有之甚タ遺憾ニ候条、自今校舎使用ノ場合ハ可成休業日等ヲ利用スルコト、シ且、出来得ル限リ前後ノ準備取片付等ニ要スル日時ヲ減少スルニ力メ、教育上ニ支障ヲ生セザル様一層注意可致旨本県ヨリ申越ノ次第モ有之候趣通牒有之候ニ付、此段及伝達候也