北本市史 資料編 近代
第3章 北本の教育
第3節 国民教育の強化
2 青年補習教育の再編
216 大正十五年(一九二六)七月 中丸村立青年訓練所規則(旧中丸村文書)
北足立郡中丸村立青年訓練所規則
第一章 総則 | |
第一条 | 木訓練所ハ青年訓練所令ニ依リ青年ノ心身ヲ鍛錬シテ国民タルノ資質ヲ向上セシムルヲ以目的トス |
第二条 | 本訓練所ハ埼玉県北足立郡中丸村立青年訓練所卜称シ中丸村立公民学校二併設ス |
第三条 | 本訓練所ノ訓練期間ハ四ヵ年トス |
第二章 訓練項目訓練課程及公民学校トノ関係 | |
第四条 | 本訓練所ノ訓練項目ハ修身及公民科、教練、普通学科及職業科トス、但シ修身及公民科ノ一部普通学科及職業科ハ之ヲ公民学校ニ於テ訓練スルモノトス |
第五条 | 訓練時数ハ四年ヲ通シテ修身及公民科百時教練四百時普通科二百時職業科百時ヲ下ラサルモノトス、但シ青年訓練所規程ニ依リ特別ノ事由アル者ニハ訓練時数ヲ控除スルコトアルヘシ |
第六条 | 訓練項目ノ課程及訓練時数ハ左表ニ依ル、但シ訓練所主事ハ訓練項目中教練ヲ除クノ外適宜分合スルコトアルヘシ(左表ハ略ス) |
第三章 年次訓練ノ時期及日時 | |
第七条 | 本訓練所ノ年次ハ一月一日ニ始マリ十二月三十一日ニ終ル |
第八条 | 本訓練所ノ訓練日数及訓練時数ハ左表ノ如シ、但シ訓練所主事ハ時宜に依リ変更スルコトアルヘシ(右表略ス) |
第四章 入所及退所 | |
第九条 | 本訓練所ノ入所期ハ毎年一月上旬トス、但シ已ムヲ得サル事情アリト認メタル者ノ中途之ヲ入所セシムルコトアルヘシ |
第十条 | 本訓練所ニ入所スルコト得ル者ハ前年十一月三十日ニ於テ年齢十六歳以上十七歳未満ノ者ニシテ公民学校後期二年修学中ノ者又ハ之レト同等以上ノ学力アリト認メタル者トス、但シ已ムヲ得サル事情アリト認メタルトキハ十七歳以上ノ者ヲ入所セシムルコトアルヘシ |
第十一条 | 本訓練所ニ入所セントスル者ハ親権者、後見人又ハ雇傭主連署ノ上第一号様式ノ入所届ヲ主事ニ差出スヘシ(第一号様式略ス) |
第十二条 | 本訓練所ニ入所シタル者ニハ所定ノ青年訓練手帳ヲ所持セシム |
第十三条 | 他ノ訓練所ヨリ転所シタル者ハ本訓練所ニ青年訓練手帳ヲ提示スヘシ |
第十四条 | 本訓練所生徒ニシテ転所又ハ退所セントスルトキハ其ノ理由ヲ具シ親権者、後見人又ハ雇傭主連署ノ上主事ニ願出テ、且ッ青年訓練手帳ニ出席時数其他必要ナル事項ノ記入証明ヲ受クへシ |
第十五条 | 本訓練所生徒ニシテ居住所、身分等ニ変更ヲ生シタルトキハ其都度届出ツヘシ |
第五章 課程ノ修了・賞罰及費用 | |
第十六条 | 本訓練所主事ハ所定時数ノ訓練ヲ受ケタル者ニ就キ平素ノ操行、訓練成績ヲ考査シテ其修了ヲ認定ス |
第十七条 | 本訓練所主事ハ其ノ課程ヲ修了シタル者ニ対シ第二号様式ノ修了証書ヲ授与ス |
第十八条 | 本訓練所主事ハ必要ニ応シ生徒ニ対シ賞罰ヲ加フルコトアルヘシ |
第十九条 | 訓練ニ関スル費用ハ生徒ヨリ之ヲ徴収ス |
第六章 役員 | |
第二十条 | 本訓練所ニ商議員若干名ヲ置キ管理者之ヲ嘱託ス |
第二十一条 | 商議員ノ任期ハ四年トス、補欠商議員ノ任期ハ前任者ノ残任期間トス |
第二十二条 | 商議員ハ管理者及主事諮問ニ応シ入所出席、其他ノ奨励ニ助力ス |
附則 本則実施ニ関スル細則ハ主事之ヲ定ム | |
本則ハ大正十五年七月一日ヨリ之ヲ実施ス |