北本市史 資料編 近代

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第3章 北本の教育

第4節 戦時体制下の教育

221 昭和十一年(一九三六)九月 映写会の開催通知
   (石戸宿 伊藤重治家文書七)
天高く馬肥ゆるの候各位益々御淸祥賀奉ります、思ふに現下の非常時局に直面せる我が国家の前途を雙肩に担へるは純正無垢希望に輝く青年でありまして、之が教養を担当せる青年訓練の使命は重且大、実に国家の大事業と言ふべきであります、当村青年訓練は之が為村民各位の御理解と当局の熱意とにより生徒数を増し、指導員も増加し、内容の充実を図り着々躍進の途上にありますが、一方設備の点を思ふに其の完壁を期するは甚だ遠く、殊に教練用具の充実は睫眉の急と存ずる次第であります、たまく茲に訓練生を主体とし自治自律の訓練を標榜する当自治会は、如上の欠陷を吾等の協力と努力に依り着々其の充実を図らんと期して居ります、其の事業の一端として目下の世局に照し一つは軍事思想の普及と時局問題の認識に資し、一つは設備の充実に資せんとして今回左記要項に依り帝国在郷軍人会本郷支部より映画班を招聘し映写会を催した次第であります
何卒各位の御理解と御賛助とを得たく御願ひ申します
昭和十一年九月二十二日
         石戸青年学校自治会
各位
     記
映写会
 1 日時 来る十月五日午後七時より(晴雨にかゝわらず)
 2 場所 石戸尋常高等小学校
寄附金 一口十銭、但シ一口に対し入場券一枚を贈呈致します。

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