北本市史 資料編 近代

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第3章 北本の教育

第4節 戦時体制下の教育

226 昭和十八年(一九四三)五月 北本宿青年学校学校便り 創刊号
   (中丸 加藤一男家文書九四)
学校便り 創刊号 昭和十八、五、一北本宿青年学校
〔発刊ノ辞〕    校長 浅見都三郎
今回県当局の方針に従ひ全村民各位の熱意によりまして本校が県下に先立って独立校として発足することになりました。
本年は創業の年です、特に学校と家庭との連絡提携を緊密にすることが教育上大切なことであると考へまして、その連絡機関として学校便り発刊します、よろしく御願ひ致します。
本校教育ノ方針
 学校と致しましては皆様の立派なお子さん雇傭人をー層立派になって戴くため教育方針の大要次の様に考へて居ります、何卒家庭の教育と連絡取りその成果を挙げる様念願して止みません。
 〃国家ノ青年トシテ「しっかりした」
   家庭ノ青年トシテ「真面目」ナ〃
一、皇国の魂を錬成してゐる青年
 御承知の通り大東亜戦は決戦の連続です吾等一億はなにがなんでも勝抜かねばなりません。
一、直に戦場で働ける青年
一、親孝行な真面目な青年
一、よく働きよく学ぶ勤労青年
一、体格のがっちりした青年
 皆様の御子さんは大事な家庭のお子さんであると同時に陛下のお子さんです。従ってこの大事なお子さんの身体状態には細心の注意をはらいその向上を計りたいと思ひます。

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