第4章 社会生活と文化

第1節 社会生活

1　消防・兵事・警察・郵便等

255　大正十四年（一九二五）五月　石戸村第一電燈組合規約
　　（下石戸上岡村章次家文書六）
「（表紙）大正拾四年五月　電燈規約簿　北原点火者用」
　　　　石戸村第一電燈組合規約
第一条　本組合ハ東京電燈株式会社(以下単二東電会社卜称ス)ニ対シ電燈建設幷ニ電燈供給ニ関スル契約ヲ締結シ、且ツ契約履行ヲ以テ目的トス
第二条　本組合ハ石戸村第一電燈組合卜称ス
第三条　本組合事務所ハ組合長宅ニ置ク
第四条　本組合ハ東電会社石戸村内電燈建設第一期工事関係需用者ヲ以テ組織ス
第五条　本組合ニ左ノ役員ヲ置ク
　　　　組合長一名　副組合長若干名委員 　名
第六条　組合長ハ組合一切ノ事務ヲ総統シ副組合長ハ組合長ヲ補佐シ、組合長事故アルトキハ其ノ事務ヲ代理ス
　　　　委員ハ組合長ノ命ヲ受ケ組合ノ事務ヲ処理ス
第七条　役員ノ任期ハニカ年トス但シ再選ヲ妨ゲズ
第八条　組合長副組合長ハ委員会ニ於テ選挙シ、委員ハ別表各区組合員ニ於テー名宛ヲ選挙ス
　　　　但シ其ノ区ノ都合ニヨリ増員スルコトヲ得
第九条　本組合ガ東電会社ニ対スル責任電燈需用数ハ七百燈トス
第十条　前条責任燈数八各区ニ於テ別表ノ如ク分担シ、万一減燈若クハ電燈料金不納ノ者アルトキハ其ノ区内組合員ニ於テ連帯責任ヲ以テ其ノ責任ヲ負フモノトス
第十一条　本組合員ハ電燈建設ニ関スル諸雑費電柱小作料幷ニ必要ナル組合費ヲ負担スルモノトス
第十二条　本組合ノ存続期間ハ大正二十三年十二月末日限りトス
第十三条　本規ハ組合総会ニ於テ組合員三分ノニ以上ノ同意ヲ得ザレバ改ムルコトヲ得ズ

以上

ー二印ハ旧申込
12印ハ新規申込ニテ会社聞洲ム訂正ス

	石戸村第一電燈組合第 区責任燈数届
	常 時 燈						臨時燈	合計	需要者氏名
	五　燭	十　燭	十 六 燭	廿 四 燭	三十ニ 燭	五 十 燭	燭　光
		一 1	二1	一0	2			四	岡村新平㊞
		一 1	二2					三	同　喜太郎㊞
		一 1						一	中島徳十郎
		一 1	三3					四	同　金次郎㊞
			二2					二	長島久五郎㊞
	一 1	1	三2					四	新井角三郎㊞
	1		四3					四	石井幸五郎㊞
	1		三2					三	同　てふ㊞
	1	一 1	二1					三	福田時蔵㊞
	1		三2					三	同　辰之助印
		一0	一1	1				二	六本木喜平㊞
	1	一0	一1					二	山崎浅右衛門㊞
合計	一	七	二六	一				三五
届済燈数	6	6	20	1	2			35	十二名

	六本木喜平㊞ 北原組委員　中島紋次郎㊞ 　　　　　　岡村新平㊞
大正拾四年五月　日 　　石戸村第一電燈組合長殿

　　　　申合事項
㈠料金徵収ノ件　　　ーヵ年交代トシ翌年三月三十一日満期トス
㈡集金人ノ件　　　　岡村新平・岡村嘉太郎・中島金次郎・長島久五郎・新井角三郎・石井幸五郎・石井たつ・福田時蔵・福田辰之助・六本木喜平　以上十名トス
㈢枝線引込線監督ノ件　　　
　　　　　　　　　　其年度ニ集金スル者ノ担任トシ、而シテ故障出来ノ時八能ク其人ニ指示シ毫モ其線ニ妨害ナキ様即時伐採セシムルコト
㈣当一期線内ニ対シ此後減燈其他二関シ費用徴収ノ件
　　　　　　　　　　補成金百参十円ニ対シ
　　　　　　　　　　金弐拾九円　岡新　拾円五十銭　岡嘉
　　　　　　　　　　金参円　　　中徳　金拾参円　　中金
　　　　　　　　　　金九円　　　長久　金拾弐円　　新角
　　　　　　　　　　金九円　　　石幸　金八円　　　石た　　
　　　　　　　　　　金八円　　　福時　金九円　　　福辰
　　　　　　　　　　金拾五円　　六喜　金四円五拾銭山浅
　　　　　　　　　　此率当分ノ内採用ス　但シ場合ニ依変更スルコトヲ得右事項承認ス　東方　岡村金作
大正拾四年五月九日　署名委員　中側　新井　万吉
　　　　　　　　　　　　　　　西方　石井幸五郎
　　　　決算書
金八円四拾銭　　　組合費二尸七拾銭宛拾弐軒分
金弐拾六円四拾銭　小柱拾弐本を本弐円弐拾銭之積
金四拾四銭　　　　但シ電燈取付ニ付釘代金
　　　計金　参拾五円弐拾四銭
　　此金負担割左ノ如シ徴収例ニ依ル
金七円八拾六銭　岡新　金弐円八拾五銭　岡嘉
金八拾弐銭　　　中徳　金参円五拾参銭　中金
金弐円四拾四銭　長久　金参円弐拾六銭　新角
金弐円四十四銭　石幸　金弐円〇弐銭　　石た
金弐円〇弐銭　　福時　金弐円四十四銭　福辰
金四円〇七銭　　六喜　金壱円弐拾参銭　山浅
　　　計金参拾五円廿四銭　五銭不足
組合費　　八円四拾銭　　　岡村支払
小柱代金　弐拾六円四拾銭　各名支払
釘代　　　金四拾四銭　　　六本木支払　以上　　
右ノ通り決算承認候也　　　東方　岡村　金作
大正拾四年五月九日　　　　中方　新井　万吉
　　　　　　　　　　　　　西方石井幸五郎