北本市史 資料編 現代

全般 >> 北本市史 >> 資料編 >> 現代

第1章 政治・行政

第2節 町制下の行財政

1 町制の施行
合併問題の論議の中で一部住民から上った町制施行の声は、都市化の進行によって現実のものとなった。「町になるための条件」は充分に整っていたから、住民の関心は町制移行の可否ではなく、新町名に集まった。村当局が呼びかけた新町名募集に多数が応募し、その中から一位に「美治町」が選ばれた(資料22)。ただし、翌々日の議会に提案されたのは、三位入選の「北本町」で、これが新町名に決定した。提案者(村長)・議会が北本町を選択したのは、許可申請書にあげられているように、文字が簡単で呼びなれている、呼びなれた名称をなくしたくない、等々の単純にして賢明な理由からなのであろう。こうした経過の後、町制施行と町名変更を申請した(資料23・24)。埼玉県知事が両者の認可を告示したのは昭和三十四年十月六日、町制施行は同年十一月三日であった。

<< 前のページに戻る