北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第1章 生活の場と民俗概観

第4節 民族とは何か ―民族知識を例として―

葬送に関すること
仕付け糸を取らないで着ると早死にする。
四と九の数は縁起が悪い。
帯を立ち結びにしてはいけない。
洗濯物を夜干ししてはいけない。
縄模様のたすきをかけてはいけない。
普段手振り水をしてはいけない。
梅干しが腐ると、身内に不幸が起こる。
里芋に花が咲くと何か変わりごとがある。
親の爪を夜切ると、親の死目にあえない。
夜爪を切ると親が目を患う。
夜足袋を履いて寝ると、親の死目にあえない。
死は最大の恐怖であり、穢れであった。従って、死を連想させたり、葬式に関連する行為は、ほとんどが禁忌となっている。葬儀の際は普段とは異なったやり方で行い、逆に普段はそのやり方を避けるのである。
普段おきない事柄が起こると、不吉な予兆とみた。
爪や足袋の伝承は、しつけに属するものである。

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