北本市史 民俗編 民俗編一覧
第10章 民俗芸能・遊戯
第1節 民族芸能
1 石戸宿の獅子舞
ナカジシ(中獅子)顎幅一七.五㌢、頭高一九.〇㌢、鼻頂一七.三㌢、全長三四.〇㌢(籠部分を含むと四〇.〇センチ)
頭の材質は、桐。容せ木造りの箱型を呈している。彩色は漆で黒色。頭髪は、鳥の羽を插した形跡がある。耳は無いが耳を留めた形跡の紐と穴が空いている。角は法眼と同様に欠落しているが、角を差し込む為の穴が二か所空いている。頭に被る為の竹籠が付いている。眉は渦巻き状に彫刻されている。目尻は法眼同様につりあがっている。歯は平らである。左右下の奥に穴が空いておりおそらく牙を差し込んだと思われる。上唇はへの字形に開いている。
写真5 ナカジシ