北本市史 民俗編 民俗編一覧
第10章 民俗芸能・遊戯
第2節 民謡
1 祝い歌
はつうせはつうせは、婚礼の席で必ず歌われるもので、婚礼の席の様子をほめ、花婿、花嫁へのほめ言葉を歌うものである。順序からいうと、婚礼の祝宴では、まず「お座ならせ」が出て、花嫁が登場すると「お銚子はじめ」になる。その後、着物、帯、ご馳走から様々なものをほめる「はつうせ」に続くわけである。そして、それが出尽くすと余興の歌が歌われていくのである。
一、この家座敷はめでたい座敷
鶴と亀とが舞い遊ぶ
一、めでたいものは胡桃(くるみ)の花よ
長く咲いても 末丸く
一、めでたいものには万さくの花よ
ひとつ咲いても万さくだ
(埼玉県民謡協会編集「埼玉の民謡」から)
鶴と亀とが舞い遊ぶ
一、めでたいものは胡桃(くるみ)の花よ
長く咲いても 末丸く
一、めでたいものには万さくの花よ
ひとつ咲いても万さくだ
(埼玉県民謡協会編集「埼玉の民謡」から)