北本市史 民俗編 民俗編一覧
第10章 民俗芸能・遊戯
第2節 民謡
2 仕事歌
茶作り歌茶つみ専用の歌は、もともとなかったといわれているが、若干の歌は採取されている。「出会ましたよ 横浜で」というのは、輸出の際、長い船旅で茶の「より」がもどってしまうので、横浜に設けられた製茶工場でもう一度「火入れ」をしたので、そう歌われたものである。
一、狭山出てから 川越までは
露が涙で 袖ぬらす
アアヨレヨレ
一、宇治の銘茶と 狭山のこ茶で
出会ましたよ 横浜で
アアヨレヨレ
一、お茶の茶の茶の 茶の木の下で
お茶も摘まずに色話
アアヨレヨレ
一、狭山よいとこ 良い茶の出どこ
娘やりたや 婿欲しや
アアヨレヨレ
(荒井 新井政信 明治三十四年生)
露が涙で 袖ぬらす
アアヨレヨレ
一、宇治の銘茶と 狭山のこ茶で
出会ましたよ 横浜で
アアヨレヨレ
一、お茶の茶の茶の 茶の木の下で
お茶も摘まずに色話
アアヨレヨレ
一、狭山よいとこ 良い茶の出どこ
娘やりたや 婿欲しや
アアヨレヨレ
(荒井 新井政信 明治三十四年生)