北本市史 民俗編 民俗編一覧

全般 >> 北本市史 >> 民俗編 >> 民俗編一覧

第10章 民俗芸能・遊戯

第3節 遊戯

昔の子どもたちにとって、遊びは実に多くの場に展開していたといえる。川や林はもとより、野原や家の中、さらには学校まで多彩な広がりをみせていた。
そして、そこで遊ばれるものは、簡単なものではあるが、大勢の仲間が集まったものであり、手作りの道具が中心になったものであった。
もちろん、当時の子どもたちは家庭にとっての重要な労働力として期待されていた。だが、それらのっとめを果たしながら、また果たした上で遊びにも夢中になっていたようである。
子どもたちが遊びを伝承していくのは、父母や祖父母からという場合が多い。また、学校の教師も重要な役割を占めてきたといえる。さらに無視できないのは、餓鬼大将の存在であろう。異なった年齢集団の中で遊ぶことにより、子どもたちは遊びを受け継ぎ、新たに生みだしてきたのだといえよう。

<< 前のページに戻る