北本市史 民俗編 民俗編一覧
第10章 民俗芸能・遊戯
第3節 遊戯
1 男の子の遊び
水遊び北本市の西端には、荒川が流れているが、河川改修前まで高尾河岸近辺に住む子どもたちの夏の遊びは、水遊びが主だった。
子どもたちは、ヨチヨチ歩きの頃から、もう水に入って遊んだ。子守りで川に連れて行かされることもあった。泳ぎ方は、犬かきや平泳ぎがほとんどだったが、泳ぐというより、遊ぶという感じだった。
五、六年生くらいになると、川が増水しても平気で泳ぐこともあった。葦の葉がひたひたと浮いているような所まで泳いでいき、腹を切ったりすることもあった。
年に一人くらいは、川で流されたりする事故にあったが、全体的に水に対する警戒心は薄かったようだ。