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第11章 伝説・世間話・昔話・諺

第1節 伝説

19 首   塚(一)
      古市場
如意寺(古市場)の西南約五〇メートルの所に、三〇~五〇坪ぐらいもある大きな円形の塚があった。高さは平地よりいくらか高いぐらいのもので、茅がはえていた。
この塚には次のような話が伝えられている。
種足(騎西町)方面から一揆がこっち(古市場)へ押してきたので、土地の名主だかが、参勤交代で中山道を通る殿様にお願いして一揆の首を切って積んだのだという。
古市場の年寄りなら、この塚を知らない人はいないくらいで、今でも「まったくでっかかったなあ」などと時々話題になることがある。かつて、塚の上には青塔婆(板碑)と石碑がたっていた。現在はすっかり平地になってしまっているが、板碑の破片などが散乱している。
  ▽話者・・・矢口武司さん(古市場大正八年生)

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