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第11章 伝説・世間話・昔話・諺

第1節 伝説

21 十 三 塚(一)
      宮内
a 村の西の方に十三ならんである。しかしその由来は明らかではない。
  ▽「新編武蔵風土記稿」巻一四八

b 宮内氷川神社縁起によると以下のようである。
「古跡」、小名十三塚、当社ノ南南西ニアリ。往古皇軍夷囚ヲ斬リ埋メシ所卜云フ。

C 現在の、H桶屋(宮内一-一三一)とS電気商会のあるあたりから中山道に向かって、角に八百屋のある信号のあたりまでに並んでいた。K鋳掛け屋あたりのが一番でかかった。当時このあたりは、一面雑木や茅の原っぱで、そのなかを一間幅の道が通っていた。その両脇が高く、塚となっていた。塚の大きさは直径約三メートル、高さ約一メートル余りで、なだらかな感じの塚で、雑木や草が生えていた。兵隊送りに行くとき通るくらいなもので普段ほとんど通ったことは無いから、十三あるかどうか数えたことは無い。
昭和十七年ころ無くなったのだと思う。そのころの救済事業で道を広げたとき潰してしまったのである。
  ▽話者・・・渡辺正蔵さん(宮内大正三年生)

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