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第11章 伝説・世間話・昔話・諺

第2節 世間話

2 オトカの嫁入り(二)
向こうの土手の方にねえ、見えたことありますね。吉見の久保田新田あたりかな。あそこらですね。まだ最近でも、そういうの見ましたよ。五つも六っつも提灯のようなものが見えてね。ぴっかり、ぴっかり、ついたり消えたりね。ぴっかりぴっかりついたり消えたり、これは狐の嫁入りだなって。土手の方をね、高くなったり低くなったり、消えたりついたり。やっぱり赤くて、このくらいので(直径十センチ位)、提灯つけたようですね。冬ですね。冬が主ですね。真つ暗な晩ね。最近見たのは、五~六年前ですね。同じ、こっちの方、久保田新田の方ですね。
  ▽話者・・・新井宇一郎さん(荒井明治三十六年生)

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