北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第12章 民俗の変化と変貌

は じ め に
本章では、章の主題について三九一人の話者を対象にした聴取結果を基にして分析を行った。はじめに三九一人の話者の特性を紹介すると次のようになっている。
居住地別では荒井が三八人、高尾が三四人、東間が二三人、深井が二七人、宮内が三三人、古市場が五人、朝日が一四人、山中が一三人、北本が三〇人、本宿がニ二人、北中丸が一九人、下石戸下が三九人、公団がニ一人、本町が一五人、下石戸上が三一人、石戸宿が二七人である。性別の構成比は、男性が五五.二%である。転居の有無別では、現在の居住地に転居して来た者が三三.八%である。この転居して来た者を一〇〇とした転居前の地域別構成比は、市内が二四.二%、北足立郡が十一.四%、県内が三〇.三%、東京が二四.二%、県外が九.八%となっており、同じく転居して来た者を一〇〇とした転居して来た時期別構成比は、戦前が一五.二%、昭和三十年までが二五.〇%、昭和四十年までが一ニ.九%、昭和五十年までが二五.八%、昭和五十一年以降が一ニ.二%である。
生まれた年別では、明治生まれ(七五歳以上)が一九.四%、大正生まれ(七五歳から六一歳まで)が三七.三%、昭和生まれ(六一歳以下)が四一.七%である。
職業別構成比は、勤め人が一八.二%、自営業が十一.八%、農業が四一.九%、その他が一九.四%である。世帯収入源の種類別は、給料が三六.一%、米が一五.一%、野菜が六.一 %、その他農産物が一二.三%、自営業が一ニ.三%、その他が一三.六%である。
寺の所在地の構成比は、高尾が〇.五%、東間が二.六%、深井が一九.七%、朝日が二.八%、本宿が六.六%、北中丸が二.六%、下石戸下が三.六%、下石戸上が三.八%、石戸宿が三.一 %、以上市内の計は四五.三%である。さらに、鴻巣市が一ニ.〇%、桶川市が一七.六%、県内が二.六%、県外が六.一 %、神道が〇.三%、他宗教が〇.五%となっている。
世帯類型別構成比は、夫婦世帯が一九.四%、老人世帯が十一.三%、老人同居世帯が二〇.五%、十二歳以下子ども有り世帯が一.五%、老人子ども同居世帯が四七.一 %である。
地区別分析は全体を一〇区分した。荒井・高尾地区、東間地区、深井・宮内・古市場・朝日・山中地区(以下深井・宮内地区という)、北本地区、本宿・北中丸地区、下石戸下地区、公団地区、本町地区、下石戸上地区、石戸宿地区である。転居率の最も高い地区は、本町地区(七三.三%)、二位は公団地区(七一.四%)、三位は北本地区(四六.七%)である。転居率の最も低い地区は、石戸宿地区(ニニ.二%)、低い率二位は下石戸上地区(ニニ.六%)、低い率三位は深井・宮内地区(二三.九%)である。
明治生まれの率の高い地区は、一位荒井・高尾地区(四〇.三%)、二位北本地区(三〇.〇%)、三位本町地区(二〇.〇%)である。大正生まれの率の高い地区は、一位公団地区(五七.一%)、二位荒井・高尾地区(四五.八%)、三位下石戸上地区(四一.九%)である。昭和生まれの率の高い地区は、一位東間地区(六五.二%)、二位深井・宮内地区(六〇.九%)、三位本町地区(四六.七%)である。
勤め人の比率の高い地区は、一位東間地区(三九.一%)、二位石戸宿地区(二九.六%)、三位本宿・北中丸地区(二四.四%)である。自営業の比率の高い地区は、一位北本地区(六〇.〇%)、二位東間地区(一三.〇%)、三位下石戸上地区(一ニ.九%)である。農業の比率の高い地区は、一位荒井・高尾地区(六三.九%)、二位深井・宮内地区(五四.三%)、三位下石戸下地区(四八.七%)である。職業区分において、その他の比率が高い地区は、一位公団地区(五二.四%)、二位東間地区(三四.八%)、三位本町地区(三三.三%)である。

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