北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第12章 民俗の変化と変貌

第3節 信仰

エピス・大黒様
家にはエビス・大黒様がまつってあるか。ある、という回答が七三.四%、まつってない、という回答が二一.〇%である。
①まつってある 地区別で比率が最も高い地区は、石戸宿地区(八八.九%)、同率で荒井・高尾地区(八八.九%)、三位が下石戸下地区(八二.一%)である。比率の最も低い地区は、公団地区(〇%)、低い率二位は本町地区(四六.七%)である。世代別では、明治八二.九、大正七八.八、昭和六三.二%と年代とともに漸減してはいるが、かなりの率でまつられていることがわかる。
②何の神か 工ビス大黒は何の神としてまつっているか。比率の高い順に、第一位が福の神(四八.三%)、第二位が金かせぎの神(十五.一%)、第三位が農業の神(九.〇%)、第四位が漁業の神(〇.五%)となっており、福の神として受け入れられていることがわかる。
<福の神> 地区別で比率が最も高い地区は、下石戸上地区(七四.二%)、二位が石戸宿地区(六六.七%)、三位が下石戸下地区(五九.〇%)である。
<金かせぎの神> 地区別で比率が最も高い地区は、北本地区(二三.三%)、二位が石戸宿地区(十八.五%)、三位が荒井・高尾地区(十八.一%)である。北本地区の比率が高いのは、自営業者が多いからであろう。
<農業の神> 比率が最も高い地区は深井・宮内地区(十四.一%)、二位が荒井・高尾地区(十ニ.五%)、三位が北本地区(十.〇%)である。

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