北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第2章 社会生活と親族

第4節 村の中の諸集団

5 代参講

北 中 丸
石尊講、榛名講、岩根講(長野という)、宝登山(秩父)などの代参講があった。隣村の山中も一緒になって講を結成している。石尊講と岩根講は希望者がはいる。
榛名講で行く榛名神社は作神様であるという。昔は村の中のほとんどの家が入っていたといい、今も続いている。講金を集めて、五地区を代表して出掛ける。嵐除けのお札は棒に挟んで畑に立てる。大札という大きな札が村に一、二枚くるが、流行(はや)り病が村に入らないようにと道端に立てた。
石尊講では八月七日が「山始め」で村氏神の氷川神社に燈籠をあげ、八月一七日が「山じまい」で燈籠を倒した。燈籠については村の中の各集落から二名の世話人があたる。毎日の献燈は神社の留守居が行う。家々は重ね餅のお供えを供える。上の餅は山じまいの前日の一六日の集まりの時に食べ、下の餅は家々に配った。

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