北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第3章 農業と川漁

第1節 畑と畑作物

2 畑作物

(二)作物と畑
里 芋
一口にイモといえば里芋のことで、これは低地の湿気がある畑の方が良い。荒川沿岸の地区ではシタノヤ(洪水面)に畑があり、ここに作ることが多かった。里芋にはドロイモ(ドダレイモ)・ダルマ・ヤツガシラ・トウノイモなどがあり、ドロイモを多く作ったという。四月初めに種芋を植え、霜が降りるようになってから掘り取る。ドロイモは子芋を食ベ、ヤツガシラは親、子芋とズイキも食べた。ズイキは皮をむいて吊して干し、煮て食べる。十日夜のワラデッポウにヤツガシラのズイキを入れるといい音が出るという。

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