北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第3章 農業と川漁

第6節 川漁と狩猟

1 川漁

(2) 釣漁
ナガヅナ
荒川で使われた延縄(はえなわ)漁具にナガヅナ(長網)がある。漁期は五月から九月ころで、夕方仕事を終えてから川へ仕掛け、翌朝上げた。ウナギ、ナマズ、コイなどがつれるもので、川も広い所で行った。五間ほどのミチイトに六〇~七〇センチ間隔に一〇~一五本の針をハリスなしでつける。ミチイトの一方を篠竹に、もう一方に錘(おもり)の石を結び付け投げる。そして、手元の篠竹は岸に立てて帰ってくる。餌はオオタロウミミズ(ウタウタミミズ)と呼ばれる太いミミズをつけた。

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