北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第5章 交通・交易

第5節 行商

村を回る職人
桶や籠は、農作業には欠かせない道具なので、桶屋や籠屋が農家を回って仕事をして歩いた。特に養蚕が盛んな時代は数多くの籠を必要としたので、籠屋はそれぞれの農家の庭先でそこの家の竹藪から伐り出した竹を使って各種の籠を作ったのである。
米の殻をとる唐臼を作るカラウスヤは、石戸宿にいて、農家の依頼により各家を回って唐臼を作って歩いた。中丸地区には篩(ふるい)を作るフルイヤが何軒もあった。これらのフルイヤは、大工が型を作りフルイヤが金網を張った万石通しも販売したという。製品を各地に行商して歩く人が何人もいたという。

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