北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第5章 交通・交易

第7節 市

六斎市
北本市内には六斎市が立たなかったが、北本の人たちは周辺の六斎市が立った川越・鴻巣・桶川にでかけていった。市が立つ市日は、川越と桶川が五と十のつく日、鴻巣が四と九のつく日であった。農家では市日に米・麦・サツマイモなどを持っていき売った。川越に行く場合は、距離が三里あるので一日がかりであった。朝早く荷車に大麦などを二俵積み、午前中に販売して、町で食事をしたが、それが楽しみであったという。市日には川越の米問屋の番頭が穀類を買いに来たりもした。
正月の初荷で川越の米問屋に行くと、その家で御馳走を出すし、米などもご祝儀相場で買い上げてくれた。

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