北本市史 民俗編 民俗編一覧
第6章 衣・食・住
第1節 衣生活
衣類の調達、管理は、いつの時代も女性の肩にその責任がかかっている。古くは、糸を紡ぎ、機を織り、縫い、洗い、繕った。そして現在も、家族の衣類全般について気配りするのはやはり女性の役割りと言ってもよいだろう。手で縫う時代からミシンの時代へ、そして既製品の時代へと変化しても、家族に「着せる」のはやはり女性の仕事である。そのような考えから、衣類の変遷を女性の一生に重ね合わせてみていくことにしたい。なお寸法は鯨尺で、一寸は約三・八センチである。