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第6章 衣・食・住

第1節 衣生活

1 幼児の服装

乳幼児の衣類
妊娠七か月ぐらいから、赤ん坊の衣類を用意する。嫁ぎ先で作ってくれる場合と、実家から届けてくる場合がある。
肌着は、サラシで作る。縫い目が体にあたらないように、裏返しにして着せる。その上に、麻の葉模様の長着(ながぎ)を着せる。季節によってサラシだったり、ネルだったりする。寒いときには「胴着」を着せる。胴着は「抱きドテラ」とも言い、子ども用のカイマキと思えばよい。胴着は、ただ寝ているだけの、ごく小さいときにしか使わなかった。夏は、サラシの肌着だけである。
「ベビ—服」を着せるようになったのは、昭和三十年以降のようである。

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