北本市史 民俗編 民俗編一覧
第6章 衣・食・住
第1節 衣生活
5 仕事着
腕ぬき・手甲・脚絆田の草取りなどのとき、手を傷つけないために腕ぬきや手甲は便利だったが、手甲はしない人が多かったようだ。里場から嫁に来た人はよくしていた。日よけ、虫よけにもなり、おしゃれでもあった。
脚絆は、腰まきや半モモヒキのときにつけた。並幅の布二尺で一足作ることができた。ひもは、上側は二回りできるくらいの長さにし、足首側は片側に一尺五寸くらいの長いひもをつけた。脚半は紺地の一枚布で作った。若い娘が、いきなりモモヒキをはくのは恥ずかしいからといってまず、脚絆をつけたりもした。
腕ぬきは、コハゼをつけて自分で作った。袖口から虫が入らなくて都合がよかった。筒袖の上に脆ぬきをつける人もいた。