北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第6章 衣・食・住

第2節 食生活

2 日常の食物

間 食

写真13 アラレとカキモチ

午前一〇時ころと午後三時ころの仕事の合間に食べるコジュハン(オチャ)は、茶を持って行って田畑で食べた。サツマイモ・サトイモ・ジャガイモなどの売り物にならないクズの芋を蒸したり、あるいは芋を煮て皮をむき、醤油をつけたもの、アラレ・カキモチなどの保存してある餅、漬物、柿、栗などの季節の果物などを食べ、田植え時など特に忙しいときには、朝炊いた御飯を握り飯にして、ごま塩をふったものなどを食べることもあった。
アラレは、餅をついて、寒のうちに二俵くらい作っておいた。ついた餅をのして、さいころのように細かく切り、陰干ししてよく乾燥させる。これはドウコ(空缶)などに入れて保存しておいた。食べるときには、焼いたり油で揚げたりする。これに対してカキモチは、作り方はアラレと同じだが、さいころのように細かくは切らない。中にノリやゴマを入れたノリモチや、クズ米を粉にひいてついたクズモチなども間食用に作った。

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