北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第7章 人の一生

第1節 産育

娘時代
家の手伝いをしている娘は、十六から十九歳ころになると十二月から四月ぐらいまでの農閑期には、三春(三年間)ぐらい針仕事の稽古に通ったり、機織り仕事をしていた。娘さんは、弁当を持参で、だいたい朝から夕方の遅くならないうちに帰ってこられるような時間まで習った。初めは、木綿物のヒトエ(衣単)とかアワセ(袷)ぐらいから、絹物の道行などを習ったという。中には、桶川とか鴻巣まで行って習った者もいる。

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