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第7章 人の一生

第3節 葬送

1 死と霊

通 夜
死んだ晩に通夜をする。通夜には子供や兄弟・親戚・組合の人逹が集まり、一晩中線香を絶やさず過ごした。
通夜にお坊さんを頼む家もあったが、家族だけの家が多く、亡くなった人の昔話をするものだった(下石戸上)。
最近はお通夜をするようになったが、昔は今風の通夜はしなかった。準備があるから中一日置いて、次の日にたいてい葬式をする(荒井)。
お通夜は昔はやらなかった。最近やるようになった。死者の枕元には線香を立てるだけで、通夜の時は枕飯や枕団子は作らない。普通翌日が葬式だが、友引きだと、また一日おいて葬式ということになる(常光別所)。
お通夜はしなかった。ただ親が亡くなった場合は、一晩中お守りして線香を断やさないようにする(二ッ家)。

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