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第7章 人の一生

第1節 産育

産見舞い
出産に対する見舞いをサンミマイ(産見舞い)という。出産するとウブギ(産着)、オシチヤギモン(お七夜着物)といって、背縫いのない(男の子は、白地に青、女の子は、白地に赤)麻の葉模様の着物、オシメなどを持って見舞いにきた。お七夜着物の麻の葉模様には、魔除けの力があるといわれている。
親戚やクミアイ(組合)の人は、たいがいはお七夜ころに布や干瓢をもって訪れた。
朝日地区のOさん(大正五年生)がいうのには、出産すると直ぐに、粳と小豆を蒸さないで普通に炊き、仲人や後ろ前の家の人、実家の人に来てもらいウブタテ(産立て)のご飯を食べていただいたという。このときに、よばれた人は、お祝いの品などは持たずに駆け付けてくれたという。

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