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第8章 信仰

第1節 神社

1 市内の神社

花ノ木
花ノ木の神社は、『風土記稿』によると稲荷社一社だけで、「本地仏如意輪観音を安ず、高蔵寺の持」とある。この稲荷社はそのまま明治終わりまで来て、明治四十年に宮内の氷川社に合祀されている。

写真1 稲荷神社(花ノ木)

現在、花の木には農家七軒程で祀る稲荷神社がある。この稲荷神社と宮内の氷川社に合祀された稲荷社の関係について、合祀の時本当の御神体を持って行かず、偽物を持っていって、稲荷様をそのまま花ノ木に残したという話が伝わっている。
昔は花ノ木全体で祀っていたが、一五年位前に稲荷神社の敷地の共同所有者七軒以外の者が抜けて、今はこの共同所有者七軒で祀っている。当番が順に決まっていて、一か月ずつ鍵を預り掃除をする。
幾年かやめていたが、五年前から建国記念の日に七軒が料理屋に集まって飲食し、稲荷講をやっている。
今でも七五三や成人式、赤ん坊が生まれた時には花ノ木の人はお参りに来る。

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