北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第9章 年中行事

第4節 秋から冬の行事

1 八、九月の行事

オヒマチ(お日待ち)
九月(月遅れで十月)十五日はオヒマチである。オヒマチは秋祝いともいい、農家の仕事が一段落ついた時の休みで、赤飯を作って一年の収穫を祝う。お手伝いさんの休み日でもあり、大福のような饀いりの白餅をついて親戚に配った。村の氏神様にも参る。オヒマチの日は、元は地域によってずれていたので貰うのが楽しみだったが、昭和初期に日取りが統一されたらしい。
この日が氏神様の祭礼の日となっているところ(石戸宿、深井、下石戸上、荒井など)もあり、石戸宿の天神社などでは山車が出て、神社の境内で芝居やお囃子、ササラ獅子舞いなども行われた。この日に運動会を催す所もある。

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