北本市の埋蔵文化財

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宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告

早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝

5.遺物

 土器
(1)第一次調査地点出土の土器

第三類土器(第8図7・8・9)
7は鉢形土器の波状口縁部で、口縁に沿って2条の沈線が走り、その下側には刻み目をつけた隆起線が走っている。そして隆起線で囲まれた部分には、 2本1組の沈線がジグザグ状に描かれている。
8は鉢形土器の下胴部の破片で、綾杉状に短い沈線が刻まれている。9は粗製の甕形土器で、口縁は波状の鋸歯状になっており、 器面には、 整形の指圧痕がのこっている。 また煤が多量に付着している。この類は、加曾利BⅡ式に属するものと思われる。

第8図 第一地点出土の第一~第四類の土器拓本

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