北本市の埋蔵文化財

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北本市の遺跡と遺物

榎戸遺跡群

44.デーノタメ遺跡Ⅱ 大字下石戸下字久保629、643
遺跡はデーノタメの東方のすぐ上の台地縁に立地している。南西から入る谷を西側に望んでいる。
遺物の散布範囲は、当所の小沢長右衛門氏宅と水道事業団との間の畑地約2,000平方メートルである。土器としては、繩文早期、中期、後期、晩期に属するものであるが、とくに後期の堀之内式が多い。
遺物のなかでとくに注目されるのは、ポイント(尖頭器)形の石鏃である。石材は、透明度の高い信州系の黒燿石でつくられ、形態的には、サムスクレイパーのような感じのするポイント形で、製作手法は押剥技法によっている。したがって繩文時代でも古い時期に属するものであろう。

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