北本のむかしといま Ⅱ 狩りから稲づくりへ
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Ⅱ狩りから稲づくりへ
2 縄文土器のつくられたころ
縄文時代の二大発明縄文時代には画期的な発明がなされ、人々の暮らしを大きく変えた。
まず、縄文時代の幕開けを告げたのは、土器の発明である。世界史では、ふつうは土器の出現は農耕(のうこう)・牧畜(ぼくちく)と同じ時期である。それが日本では、農耕・牧畜は大陸より遅く、土器は大陸より早いという変則的な展開を示した。
土器とは、粘土を焼いたものである。水を含むとドロドロになる粘土は、乾燥して火熱を受けると、堅くしまって、水にも溶けず、火にかけても簡単にはこわれなくなる。だから、ものを煮ることができる。それによって、食べられる食物はグーンと増えたはずである。あるイギリスの学者は、土器づくりは人間が初めて応用した化学知識だといっている。縄文土器は世界で最も古い土器であり、最初に化学知識を応用した人類が縄文人なのである。
もうひとつの画期的な発明は、弓と矢である。旧石器時代の終わりごろに発明された槍(やり)も、投げれば飛び道具になるが、弓矢のほうがずっと速く、しかも正確である。離れたところから、シ力やイノシシなどに気づかれることなく射ることができたから、狩りの成果も上がっただろう。弥生時代になると戦争の道具になる弓矢だが、縄文時代には人間同士が戦うという意味での「戦争」はなく、弓矢はあくまでも狩りの道具だった。