北本のむかしといま Ⅶ 緑にかこまれた北本市づくり

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Ⅶ 緑にかこまれた北本市づくり

緑のマスタープラン
北本市では昭和五十四年(一九七九)にスタ—卜した第一次北本市総合振興計画以来、「緑に囲まれた健康な文化都市」を市の将来像にかかげ、その実現のためにさまざまな計画や事業を進めてきた。なかでも「緑」については、同年に『緑のマスタ—プラン』を計画のなかに織り込み、長期的な見通しに立って、緑化や保護のための施策を行ってきている。また、緑の保護地区や保護樹木の指定を定めた「緑化推進要綱」を制定した。六十一年には、緑と花のまちづくり基金の設置・管理に関する条例を定めた。このプランに基づいて、公園・緑地は次のように整備された。

写真181 緑の中を走る高崎線

(下石戸下)

児童公園六一か所(六・五九ヘクタ—ル)、近隣公園五か所(八・五七ヘクタ—ル)、総合公園一か所(五・九八ヘクタール)、緑地二か所(一 ・九七ヘクタ—ル)
昭和六十一年にスター卜した第二次北本市総合振興計画では、人びとの環境や緑、そして心豊かな生活に対する関心の高まりを反映して、緑のマスタ—プランの諸計画は、いつそう重要度を増した。同プランの立案にあたっては、さまざまな角度から検討された。まず市域の緑地の状況を環境保全・レクリエーション・防災・景観の観点から細かく検討し、将来の人口分布や市街化の動きなども合わせて考え、そのうえで保存すべき緑地や整備すべき施設の提案が行われたのである。立案された主な緑地の配置計画は次のようなものであった。
① 荒川とその河川敷(かせんしき)一帯、隣接する北本自然観察公園、北里研究所メディカルセンタ—及び高尾阿弥陀堂(あみだどう)周辺の樹林地を保全する。
② JR高崎線沿線の樹林地を保全・整備する。
③ 西後(にしうしろ)保護地区の景観樹林地は今後も保全する。
④ 高尾氷川神社・荒井地蔵堂・古市場上手館跡・解脱会の樹林地について、保全策を講ずる。
⑤ レクリエーション緑地として北本総合公園・北本自然観察公園を整備し、荒井橋周辺に運動公園を造る。
⑥ 各緑地を結ぶ遊歩道、サイクリング道路を整備し、街路緑化を進める。
これらのうち平成七年(一九九五)現在で、建設が終了しているのは次の各事業である。
・平成元年、北里研究所メディカルセンター(荒井)が開業
・平成四年、北本自然観察公園・埼玉県自然学習センタ—(荒井)が開園
・平成四年、JR高崎線沿線の中央緑地(北本宿・中丸)の買収開始
・平成六年、北本総合公園(古市場・朝日)が完成
・平成七年、高尾さくら公園(高尾)が完成

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