北本の仏像

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Ⅱ 各地区の仏像

1 中丸地区(旧鴻巣領)

 阿弥陀堂

阿弥陀堂 花ノ木108 →(寺院詳細)

茅葺の荒れ果てた小堂だが、かつてこの地には高蔵寺という寺があり、その後身と思われる。『風土記稿』及び『郡村誌』等によると、高蔵寺は新義真言宗、寿命院門徒、花木山阿弥陀院と号し、古くは上加納村(現桶川市)光照寺の隠寮であつたが、のち独立して寺となったもので、本尊は弥陀、明治四年十一月に廃寺となったと見える。


【木造如来形坐像】

〔品質〕寄木造、玉眼、漆箔(剥落)
〔法量〕像 高 31.0
現在両手先を欠失して、その尊名を明らかにしないが、『風土記稿』の記述及び右手を屈臂し、左手を膝上に置くスタイルから判断して、来迎印を結ぶ阿弥陀であったと推定される。類型化の眼だつ作品で、江戸後期頃の製作と思われる。

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