北本の神社
本文
Ⅱ 旧石戸地区神社
【稲荷社】
- 1.所 在 地
- 大字下石戸下字台原1417番地
- 2.祭 神
- 倉稲魂命
- 3.沿革
- 小川家の氏神として、寛永年中(1624~43)同家5代目小川八左ヱ門が創建したと伝えられる。現在は15代目(小川文夫氏)である。
- 4.祭事
- 初午祭
- 3月最初の午の日
- 5.景観・配置
-
- 本 殿
- 店棚造り 板葺
- 外 宇
- 昭和34年に改築、以前は4本柱の茅葺き屋根で造られていたという。
- 鳥 居
- 現在のものは、昭和48年頃建てられた明神鳥居である。それ以前は石戸宿天神様の亀居(神明型)を譲り受け建てていたが、古くなり腐ってしまったので、現在のものにした。
- 力 石
- 銘「奉造立力石三十二貫目 元文三午年(1738)正月吉日」
- 6.神木・神蹟類
- 大きな杉があったらしいが、今は伐採してしてしまった。
- 7.摂 末 社
- 8.組織・運営
- 小川家で管理している。
- 9.奉 納 物
- のぼり
- 願かけてかなった人々ののぼりがたくさん奉納されてる。
- 10.信仰・習俗・その他
- 〇 願をかける時は、夜半の午前2時(丑の刻)に願いごとをすると、その願いがかなえると伝えられる。
〇「ブク」のかかっている人がこの社のそばを通ると頭がいたくなるといわれている。又、自転車では通れなかった。
〇 昔、この下石戸から松山へ行く道が社のそばを通っていた。その道を馬にまたがって通ることができなかったといわれている。
- 初午祭
- 小川家では社殿でお茶を参詣人に出して接待している。一日中参詣人が絶えないという。
近所の人が「シミズカリ、油揚げ、赤飯」を各自持参して奉納する。供える器は、わらでつくったもので、一名、「つとっこ」ともいわれている。
納豆を入れるものと同じである。